水利委員会のアラマズド・ガラムキャリャン委員長は、水利委員会の幹部職員、環境省、エレバン市役所、およびアジア開発銀行(ADB)の関係者とともに、7月6日から10日にかけて日本を訪問しました。アルメニア代表団は、「湖沼の持続可能な管理と持続可能な都市づくりのためのアルメニア・日本パートナーシップ」と題する経験共有プログラムに参加しました。
本訪問はアジア開発銀行(ADB)の主催により実施され、日本政府の資金提供を受け、現地では日本のインフラ開発研究所の支援を受けました。訪問期間中、アルメニア代表団は、水資源および水資源および水管理システムの管理.運営、水インフラの整備、下水処理、さらには湖沼の持続可能な保全に関する日本の取組や経験について調査しました。
また、代表団は日本の関係省庁、地方自治体、および専門機関の代表者らと会談を行いました。
国土交通省(MLIT)では、アルメニア代表団はコジマ.マサル氏(国土交通副大臣)と会談しました。会談では、水資源管理に関する日本の政策や水インフラ整備計画について意見交換を行うとともに、河川および流域管理の制度や手法について理解を深めました。
環境省では、地球環境局のオガワ.マサコ副局長と会談しました。会談では、日本における湖沼や水生生態系の保全、水質改善、水質汚染の防止、ならびに環境の持続可能な管理に関する政策や各種プログラムについて説明を受けました。
今回の訪問では、水利委員会のアラマズド・ガラムキャリャン委員長とアルメニア代表団が、アルメニアにおける水分野の改革の優先課題、水インフラ整備計画、さらにセヴァン湖とエレバン湖が抱える課題と、今後予定されている取り組みについて紹介しました。
代表団の次の訪問先は滋賀県であり、同県のアズマ.マサル副知事との会談が行われました。会談では、流域の管理、水質保全、環境保護の分野における日本の取り組みや実践的な手法について意見交換が行われました。
滋賀県では、アルメニア代表団は日本最大の淡水湖である琵琶湖の保全・管理の取り組みについて視察し、湖の生態系および水質保全のための実践的な施策、水質サンプリングや検査体制について説明を受けました。
また、アルメニアの関係省庁による代表団は、滋賀県琵琶湖環境科学研究センターを訪問し、科学研究、環境モニタリング、データに基づく環境管理の取り組みについて説明を受けました。
さらに、国土交通省琵琶湖河川事務所を訪問し、琵琶湖総合開発計画について説明を受けるとともに、水資源の統合的管理の仕組みについて意見交換を行いました。
続いて、琵琶湖博物館では、環境教育、普及啓発、市民科学(Citizen Science)、そして市民参加の取り組みについて説明を受けました。
また、国際湖沼環境委員会(ILEC)では、湖沼流域の統合的管理に関する手法について協議が行われました。
現地視察では、代表団は琵琶湖の生態系保全に向けた実践的な取り組みにも触れました。その中には、湖内51か所で毎週実施されている水質サンプリングの手法や、魚類およびその他の水生生物の生息・繁殖環境の維持に重要な役割を果たしているヨシ原保全区域の管理が含まれていました。
また、農村部や郊外地域で導入されている分散型汚水処理施設にも特に重点が置かれました。
一連の会談では、アルメニアと日本の専門分野における協力の深化、知見.経験の共有、革新的技術の活用、そして水資源の持続可能な管理に向けた今後の協力の可能性についても議論が行われました。
訪問期間中、アルメニア水委員会のアラマズド・ガラマキャリャン委員長は、駐日アルメニア共和国特命全権大使モニカ・シモニャン氏とも非公式の会談を行い、アルメニア大使館の活動や業務環境について説明を受けました。また、大使はガラマキャリャン委員長に対し、日本在住アルメニア人コミュニティの代表者らを紹介しました。
日本の先進的な知見や経験、効率的な管理メカニズム、そして革新的な取り組みを学ぶことは、アルメニアの水分野の発展、水資源の効率的な利用、および持続可能な水資源管理の推進にとって極めて重要な意義を有しています。
水利委員会から取られた材料